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アジア人は妊娠糖尿病ハイリスク!経口ブドウ糖負荷試験のまとめ@イギリス

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気付かずに放っておくととても危険な妊娠糖尿病。
イギリスでの妊娠糖尿病の検査には、GTTもしくはOGTTと呼ばれる、75gのブドウ糖負荷試験が行われます。(*)

日本だと尿検査や血液検査で疑いが出た場合だけ検査することが多いようですが、こちらイギリスでは人種や前回の妊娠、BMIなどを基準にハイリスクと判断された人が試験に送られます。

私もアジア系というだけでテスト決定。_(┐「ε:)_
残念ながら日本人妊婦はみなさん受けることになると思うので、心構えができるようこのテストについてまとめてみました。

(*) (Oral) Glucose Tolerance Test の略

 

妊娠糖尿病のリスクって?

NHSによると、妊娠糖尿病の妊婦さんには以下のようなトラブルが起きやすくなります:

  • 赤ちゃんが普通よりも大きくなる
  • 羊水過多
  • 早産
  • 妊娠高血圧腎症
  • 新生児低血糖、新生児黄疸などにより生まれた後に処置が必要になる
  • 死産(これはレアなケース)
  • 将来、妊婦さん自身が2型糖尿病になる

イギリスにおけるブドウ糖負荷試験の対象者は?

NHSでは「全ての女性は妊娠糖尿病になる可能性がある」とした上で、以下の属性の女性が特にハイリスクであるとしています。この中のどれかに引っかかると、OGTTを受けるように勧められます。

  • 妊娠時のBMIが30以上
  • 以前に4.5kg以上の赤ちゃんを出産したことがある
  • 以前の妊娠で妊娠糖尿病を発症した
  • 親・きょうだいに糖尿病を患っている人がいる
  • 南アジア・中国・アフリカ系カリブ・中東の血筋の人

このように公式サイト(リンクはページ下部)には「中国人」とありますが、私は他に引っかかる部分なし。
ミッドワイフが「あなたはアジア系だから」と言ってテストを受けることになったので、中国だけではなく日本・韓国を含めた東アジア系も対象のようです。
(東南アジア系は不明)

 

イギリスのブドウ糖負荷試験はいつ受けるの?

妊娠24~28週に受けます。

ただし、以前妊娠糖尿病を発症したことがある人は、16~18週くらいにもテストを受けます。

一度ひっかかると面倒そう…。

 

イギリスでのブドウ糖負荷試験の流れ

イギリスと言っても地域によって微妙な違いがあると思いますが、私の受けた病院(Queen Charlotte's)での流れはこんな感じでした。

 

試験前の準備

  • 前日の夜11時以降は水以外を口にしない(検査開始10時間前からの絶食なので人によって時間は変わります)
  • 当日の朝ももちろん水のみ

当日の流れ

たくさんの妊婦さんが同じ日にテストを受けます。20人以上はいたかな。

  1. 9時頃受付に行き、番号札を渡される(この番号札を元に着いた順で検査が行われました)。
  2. 待合室で他の妊婦さん達としばし待機。私は10番目でしたが、最初の採血まで45分ほど。
  3. 部屋に通され、採血。私は血液型がRhネガティブなのでその分も合わせて試験管3本分抜かれました。通常は多分2本です。
  4. 300mlのブドウ糖ジュースを渡され、その場で全部飲むように言われます。おえ。
  5. 飲み終えたら、「○時〇分(2時間後)にこの部屋に戻ってきてね」と言われ解放。
  6. この間「病院の外には出ちゃダメ、食べちゃダメ、水ならたくさん飲んでOK」と言われます。
  7. 指定の時間に部屋に戻り2度目の採血。これにてテスト終了です。やったー!

結果の通知は?

これも病院によって違うと思うんですが、私の場合はなんと連絡がありませんでした。笑
(ネットで見ると48時間以内に連絡が来ると言われた人、陽性だったら1週間以内に連絡、などいろいろなパターンが。)

 

「もし結果が悪かったら早めの処置の必要があるし、連絡ないのは多分良いことなんだろう…」と思っていましたが、1週間くらい後に郵送で「貧血のおしらせ」が届きました!

明らかにグルコーステストの時に抜かれた血液検査の結果なので、貧血にだけ触れるということは糖尿病じゃないんだなと確信。←

 

(実は私大の甘党で、中期ごろに気になって指先で血糖値が測れる装置を購入して自分の大体の血糖値を知っていたので、「多分ひっかからないだろう」とこんなにのんびりしていました。
「忘れられてる?」「引っかかってそう…」など心配な人はミッドワイフやGPに連絡すれば結果を教えてもらえるはずなので、迷わず電話してみてくださいね。)

 

その後31週の検診で検査結果に問題はなかったとお墨付きをいただきました。ぱちぱち!

 

私が渡されたブドウ糖ドリンクがこちら

オレンジ味。検査のジュースは不味い不味いと聞いていたので覚悟してましたが、思ったより飲みやすかったです。

ブドウ糖75g。286キロカロリー!\(^o^)/

 

イギリスでの妊娠糖尿病の判定値は?

イングランド&ウェールズでは、

空腹時血糖値が 5.6mmol/l 以上

もしくは

2時間後の血糖値が 7.8mmol/l 以上

で妊娠糖尿病の疑いがあるとされます。

 

※同じイギリス内でもスコットランドとアイルランドはまた別の基準値があるようなので、そちらにお住まいの方は別に確認してくださいね。

 

試験を受けた感想

数時間軟禁されるし無駄なカロリーは取らされるしであまり楽しくない検査でしたが、妊娠糖尿病に気付かずにいるより安心かな。

結果が出る前はドキドキでしたが、今は安心して甘い物を食べています。笑

 

参考リンク:
gestational-diabetes(NHS)

borderline diagnosis

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